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2007.10.28
アルゼンチンババア
監督:長尾直樹 出演:役所広司、鈴木京香、掘北真希
よしもとばなな原作の映画。
母が亡くなり、その日に父が失踪した高校生の女の子。やがて、父はアルゼンチンババアと呼ばれる謎の女性の屋敷で暮らしているのがみつかる。
妻の死を認めたくないため逃げ出した父と、父がいなくなってもしっかり生きている娘。そして、出産するのは危険だといわれながらも自分の命と引き換えに子供を産むアルゼンチンババアことユリ。
男ってのはどうしようもなく弱い生き物で、女ってのはとても強い生き物だってのがよくわかる。
草原の中にポツンと立つ不思議な建物、哀愁漂うタンゴの音楽など、アルセンチンババアの周りの風景は絵本の中のようで素敵だった。
2007.10.27
どろろ
監督:塩田明彦 出演:妻夫木聡、柴崎コウ
原作読んでないけど、きっと原作の方がもっとずっと面白かろう。そう思って観てた。
出てくる妖怪を見ると、松ちゃんの映画「大日本人」の怪獣を思い出してしまった。
それと、妻夫木と柴崎の共演ってのが、この二人、この頃はつきあってたんだよねえ?なんていらん情報が頭をめぐり、なんか映画見ながら余計な事ばっかり考えてたなあ。
父と百鬼丸が出会うシーンとか、原作はどうなってるんだろう?
あんな自分の妻もあっさり切り捨てるような極悪人の父が、いきなり最後にいい人になるのか?
う〜ん、いまいち入り込めないまま終わってしまった。
2007.10.20
NARA 奈良美智との旅の記録
監督:坂部康二 出演:奈良美智
十数年前、初めてこの人を知ったとき、かわいらしくも毒のある子供たちのイラストから、奈良美智(ナラミチ)という女性だと思っていた。でもミチではなくてヨシトモという男性だった。
今までずっと一人で絵を描いてきた彼が、仲間との共同作業で展覧会をするようになった。
カメラが世界各国の展覧会から彼の故郷である青森県弘前市での展覧会までを追ったドキュメンタリー。
この展覧会は昨年開催されて、観に行きたかったんだけど、青森まではなかなか簡単には行けず…
でも、やっぱり無理してでも観に行けばよかったなと後悔。
彼の描く子供たちはみんな睨みをきかせてる顔をしてた。それが、ここ数年すごく柔らかい表情の顔になってきていた。 仲間と一緒にやるようになってから変わってきたらしい。いいな。
それにしても、彼はもうすぐ50歳になろうというのに、若者みたいだ。童顔ってのもあるけどとても48歳には見えない。
好きな事をずっとやれてこれたからだろうか。
2007.10.19
恋愛睡眠のすすめ
監督:ミシェル・ゴンドリー 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール
かわいい!とても可愛らしい恋愛映画。
ガエルとシャルロットという組み合わせがとても意外だが、とてもいいかんじ。
ガエルは、シャイで引っ込み思案の青年で、となりに越してきたシャルロットに恋するもふられてしまうという役どころ。彼の夢の中ではうまくいってる二人だけど、そのうち夢と現実がごっちゃになってしまい・・・というもの。
半分夢の中に入りながらシャルロットに「70歳になったら結婚してくれる?」というガエルがかわいらしい。
考えてみたら二人とも30オーバーの年齢なのに、こんな恋愛してていいのか?ってくらいなんだけど。このキャスティングだからこそ許される可愛い大人の恋愛映画。
2007.10.15
不思議惑星 キン・ザ・ザ
監督:ゲオルギー・ダネリヤ 出演:スタニスラフ・リュブシン、
旧ソ連のおバカ系SF映画。
1986年に製作されたもので、シュールな世界観と不思議な音楽がマッチしてて、とぼけた異星人たちもいい味出してる。
戦いとかスペクタクルとは一切無縁の脱力系SF映画。
異星人たちの挨拶がかわいい。
そして観た人誰もが思うであろうが、観終わって「クゥ〜〜〜〜」といいたくなる。
2007.10.13
グアンタナモ、僕たちが見た真実
監督:マイケル・ウィンターボトム、マット・クロス 出演:アルファーン・ウスマン
こんなことが本当にあったんだから、ただただ驚くしかない。
いや、世の中、想像もつかないような驚く事はたくさんあるのだけど。
パキスタン系イギリス人の青年3人が結婚式のためにパキスタンに行く。そこで、米軍侵攻によるアフガニスタンの現状を聞き、自らの目で実情を見ようと、ボランティアもかねてアフガニスタン入りするが、戦闘に巻き込まれた上に米軍に拘束され、キューバの米軍基地・グアンタナモへ送られてしまう。そこで国際テロリストとして2年以上も拘束されたのだ。
ただ結婚式に行っただけなのに、2年以上も家に帰れないなんて!
なんちゅーことだ。見ていて憤りを感じずにはいられなかった。
時折映し出されるニュース映像のブッシュやラムズフェルドの顔が極悪人に見えた。まあ、そのままか…
グアンタナモ基地での非人道的行為は報道された範囲では知っていたけど。
ああ、いろんなこと考えさせられる。映画の力。
2007.10.12
姑獲鳥(うぶめ)の夏
監督:実相寺昭雄 出演:堤真一、阿部寛、永瀬正敏、原田知世
古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解くという京極夏彦のミステリーが原作。
実相寺監督らしいちょっと怪しげな雰囲気の映像に、主役級の出演者がずらり。
役者が安定してると、観ていて妙に安心感があるもんだなあ、なんて思いながら観てた。
特にこの手のジャンルの映画は、役者の演技がダメだと全体がうそっぽくなるから。
小説の方は京極堂シリーズって、シリーズ化されてるので、映画でもシリーズ化しても面白そうだと思ったけど、残念ながら実相寺監督はもういないのねえ…
2007.10.10
ドッペルゲンガー
監督:黒沢清 出演:役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア
黒沢清の映画はだいたい観てるけど、初めて観た「CURE」ってのは役所広司主演で、それはもう怖い映画だった。観終えてからもぞくぞく感が続いてたような記憶が。
で、この映画も役所広司主演で、ホラーではないけど、なんだ?ブラック・コメディー?
役所広司ってやっぱり演技うまいんだなってのがよくわかる。
2007.10.9
サウスバウンド
監督:森田芳光 出演:豊川悦司、天海祐希、北川景子、松山ケンイチ
「ナンセンス!」といってご託を並べる相手をぶった切る、アナーキストで変わり者の親父を豊川悦司が好演。トヨエツはシリアスな役や二枚目の役より、こういうユーモラスでちょっと三枚目な役の方が似合ってると思うなあ。
この上原一家が「誰もが歩むような人生に、たしした価値があるとは思えないので、東京での生活を終わりにします」という母の一言で、父の故郷の西表島に引っ越す。
東京から沖縄の風景に変わると、スクリーンが突然広くなったかのよう。
私もこんなキレイな海があるとこに住んでるんだよなあって実感。
キョーレツだけど意外に言ってることは正しい親父を見てるとすかっとする。
その分、ラストはあまりに唐突でえええ???ってかんじだった。あれでいいのか?あれしかないのか?
松ケンが沖縄の警察官役で沖縄方言を話してる。普段は青森なまりの人だけど、沖縄なまりもなかなかうまかった。上原一家と警察の板挟みで、困った顔がかわいかった。
2007.10.8
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
監督:吉田大八 出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏
パンチのあるタイトルだなあって興味をそそられた。
観てみたら、タイトルに負けてない映画だった。
妹が描く、姉を主人公にしたホラーマンガもかなりのインパクト。あれを読んでみたい。
登場人物はみんなどっか歪んでる人格で、姉にいじめられつつ一番まともそうな妹が実は最もしたたかで心の中はキョーレツだった。
勘違い自己チュー女をサトエリが好演してたけど、それ以上に永作博美がいい。
ど田舎の風景に浮きまくる格好のサトエリ、気の弱い妹が描く梅図かずおばりのホラー漫画、チャットモンチーの主題歌。良かった。
2007.10.6
パビリオン山椒魚
監督:富永昌敬 出演:オダギリジョー、香椎由宇、高田純次
ジェットコースタームービーといってるが、後半は話が破綻しててなぜ?の嵐。
オオサンショウウオのキンジローをめぐる人間模様と、レントゲン技師と女子高生の恋愛ストーリーを描いたコメディなんだけど、途中からもう何がなんだか、なかんじ。
でも、わけわからんままに意外に楽しめた。
監督と音楽の菊池成孔の解説つきで観たら、なるほどね〜ってかんじで、これも楽しめた。
監督は、今回はわかりやすく撮る事を常に考えながら撮ったと言ってるが、それであんなだということは、今までに撮った映画はどうなってんだろう?
2007.10.5
悪夢探偵
監督:塚本晋也 出演:松田龍平、hitomi、安藤政信
他人の夢の中に入れるという特殊な能力を持つ男が、半ば巻き込まれる形で殺人事件を解決するんだけど、この主人公が夢に入れるって事以外には全く強くも何ともないとこがいい。
主人公自身が暗い過去を持ってて、むしろ、他人の夢の中に入る事なんてもうこりごりだと思っているのに、連続殺人事件を追う警察に頼まれて、夢の中に入るんだけど、別にスーパーマンじゃないから犯人に普通に傷め付けられて、現実の世界に戻っても傷だらけになってる、という。
非常に後ろ向きなヒーローもの的サイコミステリー?
松田龍平はぴったりだ。夢の中にするりと入りそうな雰囲気してる。
シリーズ物にするらしくパート2もできるらしい。
あんなに夢の中に入りたくないっていってる主人公が、次はどのように夢の中に入るハメになるのだろう。
2007.10.4
コープス・ブライド
監督:ティム・バートン 声の出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター
この映画が1ショットずつ撮影したストップモーションアニメだということに驚いた。
ハリウッドのアニメといえば、ディズニーの明るく健全なCGアニメが主流だが、どうもそれは苦手。
ティム・バートンの作るアニメは、この作品や「ナイトメア・ビフォア・ザ・クリスマス」のような暗くて不気味な感じの色彩で、ハリウッドというよりも東欧あたりの匂いがする。
そして、やっぱり彼の映画といえばどこかに傷があるような主人公。
この監督はハリウッドの資本でインディーズ的な映画を撮れる稀な人だ。
2007.10.1
tokyo.sora
監督:石川寛 出演:板谷由夏、井川遥、本上まなみ
6人の20代女性の日常を覗き見してる気分の映画。
「好きだ、」という映画でも覗き見してるような演出をしてた覗き見監督、石川寛(勝手に名付けた)。
大きな事件もなくただ淡々と過ぎていってるような日々にちょこっとだけ、ちょっとした出来事が起きて、そっからまた悩んだり喜んだり。
女の一人暮らししてる人には共感できる部分が結構ある映画だと思う。
明け方の街をあんなふうに全力疾走したら気持ち良かろう。しかし、ビール飲んだ後じゃ大変だな。
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