2007.9.24

街のあかり

監督・脚本:アキ・カウリスマキ 出演:ヤンネ・フーティアイネン、アリア・ヘイスカネン

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキの新作で、「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作の最終章。
冴えない中年の男女、無表情でろくに笑う事もなく、セリフも少ない登場人物たち。絵画みたいな独特な照明。ヘルシンキがとてもつまらない街であるかのような街の撮り方。
いつも通りのカウリスマキ映画だ。
そして、人生の敗北者にむける平等な視線、ラストにはほっと温かくなるストーリー。

う〜ん、この人の撮る映画って地味〜なかんじだけどやっぱり好きだなあって思って映画館を出た。満足、満足。


2007.9.22

アマロ神父の罪

監督:カルロス・カレラ 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・クラウディア

神父でありながら信者の娘と恋に落ち苦悩するガエル。しかもその娘に子供ができてしまいさらに苦悩するガエル。そして、神父のくせに娘に子供を堕胎させて、その手術が失敗して娘が死んでしまいさらに苦悩するガエル。というように、苦悩するガエル・ガルシア・ベルナルがたくさん観れる作品。

カトリックの厳しい戒律を破った神父や、不倫してる司教、教会の汚職なんかも描かれてるため、上映当時(2003年)はメキシコ本国やアメリカでも上映禁止の声があがったらしい。
若くてキラキラしてるのに苦悩する役ってのがぴったりだな、ガエルは。

2007.9.17

花よりもなほ

監督・脚本:是枝裕和 出演:岡田准一、宮沢りえ、古田新田、浅野忠信、香川照之

普通の時代劇のようなチャンバラシーンはなくて、貧乏長屋で貧乏に暮らす剣の腕がからきしダメな侍の情けない姿や、長屋の人々とのほのぼのとした関係とか、ゆる〜い雰囲気の侍映画。
古田新田はじめ、木村祐一、上島竜平、千原靖史などの脇役陣がかなり強烈なキャラ揃いでいい味出してる。
笑いの中にもほろりとさせるとこもちゃんとあって、こんな正統派じゃない時代劇も面白い。


2007.9.13

パプリカ

監督:今 敏 声優:林原めぐみ、江守徹、古谷徹

おもしろーい。日本のアニメってやっぱりすごいな。
原作は筒井康隆のSF小説で、人の夢の中にダイブできるDCミニという装置をめぐって事件がおきるというもの。
ストーリーも面白くてテンポよく、映像もめっちゃキレイで、音楽もかっこ良くて、大人が楽しめる大人の為のアニメ。
こうゆうアニメ作ってるのって日本くらいじゃないのかな?
ジャパニメーションっていわれるくらいだからねえ。すごいなあ。


2007.9.3

世界はときどき美しい

監督:御法川 修 出演:松田美由紀、柄本明、市川実日子、松田龍平

タイトルを聞いただけでなんとなく詩が浮かんできそうだなと思ったら、フランスの詩人ジャック・プレーヴェルの詩の一節からとったものらしい。
なるほど。
そんなかんじで、5つの短編からなるこの映画、劇場用映画としては珍しい全編を8mmフィルムで撮影したもの。
ああ、だから、あんな独特の懐かしい感じの色味だったんだなあと。
日常のちょっとした瞬間に気付くちょっとした幸せとか。ほんと、世界ってときどき美しいんだよなあ、と思うよ。

監督はこれが劇場映画デビュー作。自分より一つ年上の人だった。
映画監督界ではこの歳でも、まだわりと若手のほうになるんだろうけど。
近頃、同年代の映画監督が出てくるようになったなあ。